「生前、現代のユトリロと評されたことのある画家ロベール・クートラスは、画廊から乞われたリヨン派風の絵を描くことをことわり、突然、カルト（carte)という手札大のカードの作成に没頭しはじめる。まともな画布を手に入れることすら困難だったため、靴の函、ボール紙、ポスターの裏に下地を塗り、それらをキャンバスとした。毎夜一枚ずつ描き続けられたカルト郡を、画家は「僕の夜 Mes Nuits」と名付けた。」　本体より。

1930年にパリで生まれた画家、ロベール・クートラスの作品集です。1985年の没後も評価が高まっています。
ポケットサイズの製本ながら不思議と重みがあり、その絵の存在感に圧倒されます。