幸福のなかに、いつも悲しみの気分がつきまとうの。完全に幸福には、決してならない。-16歳のヘロイン常習者がいった
(西ベルリン)
1982年に発表された橋口譲二の名作を作者自身が監修・編集し、30点以上の未発表作品を追加。
リバプール、ロンドン、ニュルンベルク、西ベルリン、ニューヨーク、東京
ビートルズに影響を受けイギリスに立った作者は金もなく、仕事もない、クラブ、地下鉄、路上に立つ少年少女たちの撮影を開始した。ここには世界中を空虚が写っている。解説(小林美香/写真研究家)にもあるように30年以上経った今も、ここに写された現実はひと皮めくれば現れてくることに驚く。
写真一点一点、とにかくかっこいいけれど、その一言で終われない。
歴史に残る作品なので是非手に取って頂きたいです。
"ベトナム戦争に疲弊していたアメリカ。サッチャー政権下で不況と失業が深刻化していたイギリス。東西冷戦の最前に位置していた西ドイツ。管理社会が生まれ始めていた日本。本書『俺たち、どこにもいられない 1980-1982』を通し、80年代の若者たちの姿が現代においてどのような意味を持つのかを改めて問い直す。"
序文:奈良美智 foreword : Yoshitomo Nara
1000部限定 1000 copies
英語/日本語
English/Japanese
著者 Author:奈良美智 Yoshitomo Nara 出版社 publisher:Session Press 2020 / softcover / 256 pages / 210 x 290 mm
新刊書籍 new