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再入荷THIS TRAIN / Justine Kurland ジャスティン・カーランド(Signed)



アメリカのフォトグラファー、ジャスティン・カーランド(Justine Kurland)の作品集。
掛け値なしに素晴らしい一冊。
写真家は幼い息子を連れてアメリカ横断の旅に出る。
衣服、食料、おもちゃを一台の車に運び込み、広大な大陸を駆け抜ける。
両面に開くカバーを開けると本体は蛇腹仕様。
表には2人の旅の様子を、裏目には本作のもう一つのテーマであるアメリカの開拓の象徴、「鉄道」が行く先々で収められている。平野や山間部を走る鉄道を辿ることでアメリカの歴史を振り返って行く。社会的なテーマと物語が融合した傑作。
本書はもちろん息子に捧げられている。

初版1000部・サイン入り手刷プリント(ナンバリング入)付属

limited edition of 1000
including a handmade print
printed, signed and numbered by Justine Kurland
paper: 203 x 164 mm

以下、版元より
2005年から2010年にかけて幼い息子を連れて決行した、アメリカを横断するロードトリップを背景に、絡み合う2つの物語を表現した一作。物語の最初の糸口は、作者自身と息子を被写体とした一連の力強い大判写真である。これらの写真は、同道路、列車、インフラ、旅行者など、同時期に作者が撮った著名なイメージから解き放たれている。作者はこの写真を再検討し、家族と旅の反歴史として読み解くことを提案している。伝統的な家族アルバムの概念を覆した写真群は、アメリカの風景を横断することがどうしても必要だと感じていた作者の母方の家系と連動する、クィアな母性とイメージ制作の物語を語っている。




蛇腹状の製本で綴じられた本書の裏面には、作者が撮影したアメリカの風景を横切る鉄道の写真が配されている。これらのイメージは、鉄道は近代化の先駆けのシンボルであるというおなじみの神話を解体し、路線がしばしば周囲の自然に圧倒されながらも、日にさらされて草一つ生えないアスファルトの帯と不気味なほど完璧な平行線を後に残して風景を分断し、汚している現実に注意を向けている。冒頭と終わりにコンスタンス・デブレ(Constance Debré)とリリー・チョウ(Lily Cho)による書き下ろしのテキストを配した本書は、中国からの出稼ぎ労働者の歴史や人々に課せられた自由の代償を隠蔽する文化的寓話としてアメリカの風景を取り扱っている。さらに作者は、核家族、オープンロード、拡張の暴力、人間の手には負えない土地そのものが持つ力など、現代のアメリカ人の生活を根強く支配し続けている、密接に関連する一連のパラダイムを再評価している。

著者 Author:ジャスティン・カーランド(Justine Kurland) 出版社 publisher:MACK 2023 hardcover 253 x 183 mm 102p
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販売価格
24,200円(税込)

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