東日本大震災 津波で大切な命が流される光景に出会った。
その晩から、18×18cmの日記が始まった。
空中の美術へ筆致を運ぶでなく、土壌の時間であったり、
経験の柵に一瞬整理するであろう一日の命を呼吸させ問う・・・、
キャベツが旨かったら、その日はキャベツを描こう、と。
(あとがきより)
鉛筆だけで表現する美術家松田彰の作品集。
あの日から正方形の板に描いた作品は4000点近くに上る。
日々の営みより生まれた作品群から372点を厳選し収録。
コラージュを含むどんなに抽象的な作品であっても、「備忘録」と名付けられたこの作品から土着的な生活の匂いがする。
日記を読むように観てほしい。
表紙の右端を著者自ら破って差し出される。(そのため表紙は全て異なります)
企画、写真、デザインは角谷慶(Su-)
限定250部 ナンバリング入
松田 彰 Akira Matsuda
1976年初個展[京都]からパンリアル展、Ge展を経て、現在フリー。
大阪、ニューヨーク、ソウル等で個展。
グループ展 多数。
著者 Author:松田彰 self-published 2024 softcover 400p
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