雑貨とはなにか。
著者は西荻窪の雑貨店「FALL」の店主三品輝起さん。
10年を超える経営の中で考えた雑貨論。
「町から専門店が消え、駅ビルや複合商業施設には無数の雑貨店が入居しています。書
店にも100円ショップにも雑貨は並んでいます。なにを見ても「かわいい」と思う
雑貨的感覚 。フィギュアもかわいいし、仏像もかわいい。本もかわいい。20世紀に
はなかったこの感じ。 雑貨化した社会 。そもそも雑貨とはなんなんでしょう」
版元より
「世界がじわじわと雑貨化している気がする。
これは豊かになって
物の種類が増えたから、ってだけじゃない。
それまでは雑貨とみなされていなかった物が、
つぎつぎと雑貨に鞍替えしているせいなのだ。」
本文より
「雑貨」と口にしたときに瞬間的によぎる「雑貨」って何やったっけ?というあの感覚
ここは雑貨屋ですか?と希に言われるblackbird books。
本も雑貨化しているということなのか。
そんなことを考えている人に。
美しい装幀に埋め込まられたモランディが描いたような陶器も雑貨化しているのだろうか。
著者:三品輝起 出版社:夏葉社 2020 2刷 ハードカバー 284p
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