90年代、既に独自の構図を確立しつつあった野口里佳の写真集。
広告、ファション、廃墟化していく街、自身の内面、そういったものを撮り始めた多くの写真家が出てくる中にあって、この作家は全く違う視点を獲得していることに気付かされます。

一見風景写真かと思いながらも、絶妙な間合いを取りながら一貫して自然の中に生きる人、歩く人、働く人を撮り続けています。

潜る人（1995）、鳥を見る（1997）、フジヤマ（1997）の三部構成。

名作です。

巻末テキスト：島袋道浩、光田由里、芹沢高志

日本語/英語
languages: Japanese / English