<僕が、住む場所として島を選んだのは、僕自身のためではあるが、同じ程に子供達のためであり、順子(妻)のためでもあった。海は必ず、深く善いものを、大人にも子供にも与えてくれる。>
本書は詩人・山尾三省(1938〜2001)が1982年に発表した「狭い道-子供達に与える詩」の新版です。
山尾三省生誕80年を記念し発行となりました。
詩人・山尾三省は1977年、家族とともに屋久島に移住した。本書は、経済的な勝ち負けや物質的な豊かさに背を向けた暮らしのなかで、日々の思いをつづったエッセイ集である。
妻や子供のこと、野山で働くこと、お金のこと、ローカルな社会のこと、自然の恵みを味わうこと、海や友だちを心の底から愛すること。
「嘘のない人間の生活」を求めた詩人のことばは、本当に大切なものは何かと、いまを生きる私たちにやさしく問いかける。(発行=野草社)
解説(新版に追加):早川ユミ(布作家)
そしてこの新版の装画・イラストに画家のnakaban
著者:山尾三省 出版社:野草社 2018.12 ソフトカバー 304p
新刊書籍