「ノブさんのおうどんレシピは、体の言葉でできている。”分かりやすく”をていねいな心で伝えようとすると、そうなるのだと思う。プロが作る料理本ではなかなかできないことです。」(料理家:高山なおみ)
著者はサラリーマンをする傍らで、うどん屋をしていた父親の影響とうどん好きが講じ、うどんを打ったりだしをとったりするワークショップを続けている一井伸行さん。
読んでいるとお腹が空くし、温かくなるし、何よりノブさんこと一井伸行さんの語り口が面白い。
これはただのレシピ本ではありません。
料理の本はどうしても実用的なものになりがちですがうどんとの出会いやワークショップを始める経緯を綴り、おだしの取り方、打ち方、ゆで方、材料の話を自分の言葉で語り、友人たちのイメージに合わせて作ったうどんまで掲載しています。
全体の絵を手がけているのは画家のマメイケダさん。
とてもいい本でちょっとびっくりしました。
文とレシピ:一井伸行 絵:マメイケダ 出版社:BOOKLORE 2019.2 ソフトカバー初版
新刊書籍