第24回中原中也賞を受賞した兵庫県在住の国語教員、井戸川射子の詩集。
「現代詩手帖」や「ユリイカ」に投稿していたものを集めた22篇。
散文的で掴みどころがない中で時折顔を出す悲しみ。母の死。
文字を辿るよりも声に出して読みたくなるのを抑えられない。
「詩があった、それでよかったです、」と綴る詩人の声を聞いてみたい。
「光る川はそのまま、それで、これは流していいんだっけ」「ニューワールド」という詩が好きです。
印象的な表紙画も本人によるもの。
著者・発行:井戸川射子 2018 初版2刷 ソフトカバー
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