「読書という営みのなかで、紡ぎ出された珠玉のことば」
世界各国の「本にまつわる言葉」を集め、人気作家や翻訳家たちがその言葉をめぐるショートストーリーやエッセイを書き下ろしました。

フランス語で「小さな馬の死」は話の終わり、一巻の終わり。
英語で「dog-ear」は本のページの隅を折り曲げて印を付けること
中国語で「ネズミが本を噛む」は字面にばかりこだわる、本当の意味を理解しようとしない。
ペルシア語で「第二巻」はそっくり、生き写し。

何百年、何千年と世界中で続けられた読書という営みの中で生まれた言葉たち。世界は豊かですね。

参加作家：温 又柔, 斎藤 真理子, 中村 菜穂, 藤井 光, 藤野 可織, 松田 青子, 宮下 遼, 長崎 訓子 (イラスト)