徳島の焙煎所aalto coffee店主、庄野雄治さんによる初の短編小説集。
aalto coffeeについて当店では庄野さんのzine『Hemisphere』や『コーヒーの絵本』『コーヒーと小説』『コーヒーと随筆』でお馴染みの方も多はず。
衰退する社会の中で居場所が見つからない人、窮屈な人、世間に馴染めない人。
ずっと立ち止まっても、どこまで歩いても、探しているものは見つからない。
そう、「たとえ、ずっと、平行だとしても」日は沈み、また昇る。
そんな日々が10編収められています。
僕は「犬と老人」「ゴールデンミッキーマウスプラティ」そしてタイトルの短編が好きです。
インデペンデント音楽レーベル「de・te・ri・o・ra・tion」が立ち上げた出版レーベル「Deterio Liber」より。
外国の古いペーパーバックのような装幀が本好きには嬉しいはず。
装幀:横山雄
校正:牟田都子
1.月とギター
2.緑の車
3.犬と老人
4.3m
5.ゴールデンミッキーマウスプラティ
6.虹
7.空耳ジョニー
8.長ネギとハム、チーズのヴィネグレット
9.サイコな彩子は西湖で最高な最後
10.たとえ、ずっと、平行だとしても
著者:庄野雄治 発行:Deterio Laber 2019 161p
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