大阪出身の画家、松田彰の初の作品集。
東京造形大学卒業後、1976年から個展を開催。
以来大阪、ソウル、ニューヨークなどで60回に渡る個展と他グループ展に参加。
コレクションはニューヨーク、メルボルン、東京造形大学、神戸市、尼崎市などに所蔵。
松田さんは長いキャリアの中で作品を本にすることはこれまでありませんでした。
しかしあるデザイナーに出会い作品集として本に出すことを決めます。
その本がここに『As a Word』として完成しました。
「言葉のように」は主に2m四方に及ぶパネルに「鉛筆だけ」で幾重にも黒く塗りつぶした作品群です。
「言葉のように」話し、存在する絵画。
この作品集では「言葉のように」の他に東日本大震災が発生した2011年3月11日の夜から毎日18cmの正方形に描き続けている「備忘録・日記シリーズ」と、美術の地図からは少しはずれた地平に辿り着くために描き始めた『Reading position 位置を読む』シリーズを掲載。
深い緑色のカバーは極めて抽象的でかつ内面を深く掘り下げた独特の絵の入り口に相応しいように思います。
鉛筆も言葉も真っ黒なものはない。
デザイナーに本を紹介してもらい、ご本人に出会うことも出来ました。
まるっきり現実の外側にいるようなユニークな方でした。
是非手にとってみてください。
署名入
700部限定
特製封筒入
著者・発行:松田彰 デザイン:角谷慶 写真:松岡広樹 2019 ソフトカバー
新刊書籍