ドイツ文学者、エッセイスト池内紀の自伝的回想録。
『ユリイカ』で連載されていたものを加筆修正したもの。
1950年、戦後間もない10歳の頃からカフカ全集の訳を終える60歳まで。
昭和を通して移り変わる東京や神戸の風景、文学や音楽、ドイツ、プラハ、ウィーン、そして戦争のこと。
もちろんギュンター・グラスやゲーテ、何よりもカフカについて。
池内紀の文章に出会ったのは、カフカのことか、エンデのことだったか。
少し背伸びをしてこの作家のことを読んでいこうと思ったのを覚えいている。
著者:池内紀 出版社:青土社 2018.3 2刷 ハードカバー 355p
B(帯あり)