ヒキャリミシ・・・新生児を初めて外に出し光を見せること。奄美大島の古い儀式。
奄美で生まれ千葉で亡くなった祖母の写真と写真家自身のルーツである奄美の写真を収めた作品集。
加納さんは父方のおばあさんが倒れたことをきっかけに、両親の離婚後(母について行ったため)疎遠だったお父さんと連絡を取るようなり、小学生以来訪れていなかった奄美へ足を運ぶようになりました。
本作品では病床の祖母、奄美の花々、海、家、そして奄美の古いモノクロの写真が交錯するように並べられています。
追悼、そして自身の記憶を探る旅。
祖母と自身に向けた贈り物のような一冊。
著者:加納千尋 発行:Kite2014 A5 38p
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