ノーベル賞以外の文学賞は全て受賞しているのではないかと思う現代アメリカ文学の巨人、フィリップ・ロス(1933-2018)の傑作歴史改変小説。
「もしも第二次大戦時に元飛行士で反ユダヤ主義者リンドバーグが大統領になっていたら・・・。」
"この小説に出てくる子供や若者は、みなそれぞれに劇的な形で、ファシズムの擡頭によってその生を損なわれていく。1940年のアメリカという舞台は個別的でも、そのように傷つけられていく若い生の痛みは普遍的である。だから、21世紀の日本に生きる我々の胸にも訴えるものをこの本は持っている”-柴田元幸
著者:フィリップ・ロス 訳:柴田元幸 出版社:集英社 2014 初版 ハードカバー 536p
B(帯あり)