”言語の消滅を実際に語るときに、どのタイミングで「消滅」と呼ぶのかは、なかなか難しい問題がある。日常的に使われなくなったタイミングと、話者がいなくなるタイミングとがずれることが多い”(いつ言語は消えるのか)
著者は文字のない小さな言語を追って、パキスタンとインドの山奥で七つの言語を調査しているフィールド言語学者。
単独で現地に入り、協力者を探し、捕まえ、言語を聞き取り、単語や諺を集め、物語を記録する。
極めて地道で、「一体何の役に立つの?」と言われてしまいそうな研究。。
現地の人々との交流や体験をユーモアを交えて語る言語学の世界。
著者の吉岡乾さんは我らが北摂の誇るべき施設「国立民族博物館」勤務。
そして表紙を含め全編のイラストを手掛けているのはマメイケダさん。
著者:吉岡乾 イラスト:マメイケダ 出版社:創元社 2019 ソフトカバー 288p
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