「壁」崩壊後の旧東ドイツ。人々の心を覆う深い闇と、そこに灯るささやかな光。
元ボクサーの囚人、夜勤のフォークリフト運転士、ドラッグに溺れる天才画家、小学生に恋する教師、老犬と暮らす失業者、言葉の通じない外国人娼婦に入れ込むサラリーマン。東西統一後のドイツで「負け組」として生きる人間たちの姿。
新しいドイツ文学、12の短編。
装画が赤井稚佳さんで、海外文学ファンの方にはポイント高い。
古川日出男推薦
絶版/重版未定
著者:クレメンス・マイヤー 訳:杵淵博樹 出版社:新潮社 2010初版 ソフトカバー
B