「ほとんど無名に近い個人でも、はるかに大規模な現象にかんする省察への道を拓くことがありうる。」
小さな共同体、あるいはひとつの出来事、ひとりの個人から歴史を考える「ミクロストリア」。
その第一人者である著者の仕事7編。
緯度、奴隷、聖書――ミクロストリアの一実験
世界を地方化する――ヨーロッパ人、インド人、ユダヤ人(1704年)
わたしたちの言葉と彼らの言葉――歴史家の仕事の現在にかんする省察
ヴァールブルクの鋏
内なる対話――悪魔の代言人としてのユダヤ人
ミクロストリアと世界史
無意志的な啓示――歴史を逆なでしながら読む
著者:カルロ・ギンズブルグ 出版社:みすず書房 2016初版 ハードカバー 304p
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