ロック漫筆家安田謙一と漫画家辻井タカヒロの名コンビによる「CDジャーナル」での連載「書をステディ町へレディゴー」を102回分完全収録。
読む人には全く役に立たない音楽知識と（興味ない人は読まないか）、日常の出来事と時事ネタが交錯し、くすくす笑えるダジャレが連発される。
漫談ならぬ漫筆の圧倒的なドライブ感とライブ感。
ダラダラと毎日こんな本を読み続けていたい。
あるレコ市でシングル盤の溝を見て曲調を判断しようとする妻を見て戦慄する「ダイアモンドだね」という話が好き。

ボーナストラックとして前身連載「ロックンロールストーブリーグ」4回分と、不定期刊行誌『ビートル・ストーリー』上で連載された「ポールがジョージにジョンずにリンゴの絵を描いた」13回分を収録。
あとがきは熱心な読者だったという夏葉社の島田潤一郎。