植本一子さんの初めての写真集です。
7月にお話したときに、「本当に出来るのかなあ」と不安な顔をされてましたが、遂に完成。
個人的にはこれまでに読んだ植本さんの本の中でどんな言葉よりも写真がいつも印象に残っていたのでまとめて見ることが出来るのはとても嬉しいです。2人の娘を持つ父親としても表紙の写真なんて、本当に、言葉が出ない。
作って下さってありがとう、と言いたいです。
子どもの誕生から夫の死まで。
けれど「あなたに会えて私はうれしい」と言うように、植本さんが撮った人々は光に溢れている。
ページをめくっていると悲しいから泣くのではなくて(もちろんそれもあるけれど)、嬉しさも混ざって泣く。
2人の娘さんが跳ね回っている写真が好きで、ばっちり掲載されていた。
素敵なタイトルですね。
「夫との出会いと結婚、子どもの出産と成長、そして突然訪れた夫の死――変容する現代に、家族のかたちとはなにか? 光の束のなかにその姿を写す、気鋭の写真家による初めての作品集。」
著者:植本一子 出版社:河出書房新社 2019.12 A4変形 192p
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