この街のどこにあるかも分からない大きなコンクリートの廃墟の片隅で
真っ暗闇の中、時々閃光のようなものが走り
スモークが立ちこめて雲の中にいるような錯覚
耳の奥にねじ込まれる大爆音のノイズ
耳ではなく血管の血小板の振動で感じる重低音
懐かしく暖かく心地がいい
私はそんな瞬間何処からとも無く幸せを感じる
(あとがき)
90年代の終わりにロンドンからベルリンに移り住み、そこで過ごした家族や友人たちとの日々。
和英独併記
languages:Japanese / English / Germany
著者:花代 Hanayo 出版社:月曜社 2013初版 ソフトカバー
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