ドイツでベストセラーとなったドイツのジャーナリスト、哲学博士カロリン・エムケの著作。
「ユダヤ人」「女性」「信仰のない者」「黒人」「レズビアン」「難民」「イスラム教徒」
"自分たちの「基準」にあてはまらない、立場の弱い者への嫌悪、そうした者たちを攻撃してもかまわないという了解。この憎しみの奔流に飲み込まれないためには、どうしたらいいだろう。"
どうしてあんなふうに憎むことができるのだろう、どうしてあれほど確信が持てるのだろう、
という問いに始まる本書は世界的に読まれるべき、もちろんここ日本でも読まれるべきだと思います。
憎しみの根源をあぶり出し、個人を尊重する社会、幸福を探求する。
カバーの絵はパウル・クレー「花ひらいて」
1 可視‐不可視
恋
希望
懸念
憎しみと蔑視
1 特定の集団に対する非人間的行為(クラウスニッツ)
憎しみと蔑視
2 組織的人種差別(スタテンアイランド)
2 均一‐自然‐純粋
均一
根源的/自然
純粋
3 不純なものへの賛歌
著者:カロリン・エムケ 訳:浅井晶子 出版社:みすず書房 2018 4刷 ハードカバー211p
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