第3回日本翻訳大賞受賞作品。
グアテマラ出身の作家エドゥアルド・ハルフォンの短編集。
『69752。ポーランド生まれの祖父の左腕には、色褪せた緑の5桁の数字があった―アウシュヴィッツを生き延び、戦後グアテマラにたどり着いた祖父の物語』
マイノリティを生きる人々のルーツやアイデンティティを探るようにそれぞれの物語は描かれています。
迫害され、差別を受けた人々が自分と出会うまでにどこにいて、どこからやってきたのか。
人間を探求するという文学の最も本質的な力が備わった傑作です。
「ポーランドのボクサー」「ピルエット」「修道院」3つの短編集に収録された12の作品をを1冊にまとめた日本オリジナル。
3つの短編は全て地続きとも言えるため著者が自ら掲載順を決めています。
著者:エドゥアルド・ハルフォン 訳:松本健二 出版社:白水社 (EXLIBRIS エクスリブリス)2016初版 289p
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