生きているときは
一度もあなたと一緒に触れることのできなかった
夜の海　ひとり水に身をあずけましょう
赤い唇のような椿の花にくるまれて
青い舌のような波のしとねに横たわりましょう

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歴史に（いや、国家、人にか）翻弄、蹂躙され続けた韓国済州島。
そこに暮らす女たちから生まれた命の歌。
生と死の狭間で生きることで生まれた歌。
いのちを繋いでゆくのはいつも女たちだったという事実。弱者と呼ばれるものたちが最も力強い言葉を獲得するという事実にただ打ちのめされる。
ここに収められた祈りが多くの方に届きますように。