目が覚めると、そこは見知らぬ場所だった……
見ず知らずの部屋で目覚めた男は、そこから脱出しようと試みるも、ドアの先にはまた見知らぬ部屋があるばかり。食事もあり、ベットもあり、ときに言葉の通じない人間とも出逢う迷宮のような《場所》を彷徨するうちに、男は悪夢のような数々の場面に立ち会ってゆく……
「集合的無意識」に触発された夢幻的な世界を描き、カルト的な人気を誇るウルグアイの異才レブレーロの代表作。
「ウルグアイの安部公房」と訳者は呼び、フリオ・リャマサーレスは賞賛を惜しまない。
1982年に発表されたウルグアイでカルト的人気を誇る作家マリオ・レブレーロ(1940-2004)の代表作。
南米文学を紹介する水声社「フィクションのエル・ドラード」シリーズの一冊。
状態良好
著者:マリオ・レブレーロ 訳:寺尾隆吉 出版社:水声社 2017初版 ハードカバー 179p
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