「ベール あるいは愛の面妖なことども」「異郷へ」「ドクター・Kのリーヴァ湯治旅」「帰郷」、ゼーバルトの4つの散文集。
ドクター・Kことカフカの足跡を辿る旅と「私」の旅。
カフカの小説のみならず多くの作家の文章を引用しているという驚きの手法。
「たえず動いている乗り物のなかの想念に似て、消えては結び、やってきてもつれ合い、断続して定めがたい。つまりはもっとも現代的な散文表現というものだ」(池内紀)
解説:池内紀「言葉の織物」
著者:W・G・ゼーバルト 訳:鈴木仁子 出版社:白水社 2020.6初版 ハードカバー219p
新刊書籍