spectatorが29号と30号、2冊を使って特集した「ホール・アース・カタログ」。
spectatorが創刊あたって最も影響を受けた本の一つがこの「whole earth catalog」でした。

「君たちはどう生きるか」ではなく、「僕たちはこれからどう生きるか」と自らに問い、雑誌を作ろうと思い立ったのは60年代の西海岸の若者たちでした。
この地球上で本当に人々や世界に必要なものとは何なのか？生活に必要な書物や道具とは？個人として生きる上で必要なものは？
俯瞰的に、けれど信念を持って創られたこのカタログは当時アメリカでは爆発的に支持され、100万部以上を売り上げました。今では入主困難になり一連のシリーズは高騰を続けています。

果たしてこのカタログはどのような人々がどのように作り上げたのか？
伝説の雑誌を掘り下げたspectator史上最も重要な特集。2冊セットです。

また、前編では後に木村伊兵衛写真賞を受賞することになる岩根愛のハワイの盆ダンスや雑誌『COM』の特集も。

絶版