どこか寂しげでけれど優しい目をした沢山の旅行者たち。
約5年間に渡り撮影されたこのポートレイト集に登場する人々の表情には社会的な記号も文脈も消え去り、ひとりの写真家との間に横たわる「響き」だけがある。
遠い東の国のホテルにたどり着いた人々は何を見て、何を思っていたのだろう。
池澤夏樹のエッセイ「寂しい惑星」を添えた鷲尾和彦のファースト写真集。
サイン、ミニプリント付きです
『写真家・鷲尾和彦、ファースト写真集。
東京都台東区、かって「山谷」と呼ばれ日雇い労働者の町として知られていたこのエリアに建つ外国人旅行者専用の簡易宿。
写真家・鷲尾和彦は、この一軒の外国人旅行者向けホテルへやってくる
バックパッカーたちのポートレートを約5年間をかけて撮影した。
のべ数百人という旅行者との出会い。
彼らの言葉に耳を傾け、互いの言葉の向こうに残されていった記憶。
私たちは誰もがこの世界を漂い続ける小さな欠片(かけら)なのだ。』
著者:鷲尾和彦 アートディレクション:北川一成 出版社:赤々舎 2009.12 初版 257 x 184mm | 96ページ | 並製本 ビニールカバー
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