”人の中にはその人だけの「詩」が流れていて、それらは見えることがない。ただ輪郭を象るようにして、他者の言葉や自分の言葉が、それらが「ある」ことを知らせている。あなたの詩が動き出したとき、この本は、どんなふうにあなただけの「詩」を照らすだろう。”(あとがきより)
2020/12/4の渋谷パルコを皮切りに、名古屋パルコ、心斎橋パルコと冬から春にかけて巡回する最果タヒ展のオフィシャルブックです。
ただ、オフィシャルブックというカタログのようなネーミングは当てはまらない。
最果タヒと本人と関わりのある人々の詩集であり、「詩とはなにか」を考えるための一冊になっています。
100ページ弱の本ですが、ページを開くとどこまでも果てしない宇宙が広がっているように感じられて、孤独にも似ているけれど、確かに読者にとってただひとりの「あなた」が見つかはずです。
末永く手元に置いておきたい本であり、いつも鞄に忍ばせておきたい一冊。
著者
最果タヒ/浅井健一/石川直樹/イナ・ジャン/卯城竜太(Chim↑Pom)/エレナ・トゥタッチコワ/円城塔/大森克己/大森静佳/尾方邦雄/笠間直穂子/カワイハルナ/たけだちがこ/谷川俊太郎/千葉雅也/寺本愛/萩尾望都/長谷川白紙/平野紗季子/pha/布施英利/布施琳太郎/保坂和志/町田康/町屋良平/松尾スズキ/マンスーン/三浦直之(ロロ)/森栄喜/吉増剛造
編集:熊谷新子 ブックデザイン:佐々木俊(AYOND) 発行:sou nice publishing 2020.8 初版 ソフトカバー
新刊書籍