音楽を聴くのに手引きなど要らぬわ、という声が聞こえてきそうだ。
特に即興音楽の名誉を守らんとする信仰心の熱い方々からは。
即興音楽は入口の狭い閉じた世界で鳴っているわけではない。
鳥の歌声が自由であるように、すべての人に開かれ、その使っていない想像力の羽を広げよ、と教えてくれる。
シカゴの音楽批評家による素晴らしき即興演奏への手引き。
大友良英、佐々木敦、毛利嘉孝推薦。
▼目次
まえがき
序
フィールドへの突入準備
生息域と多様性
【基礎編】
リズム：ハードル
時間：もうひとつのハードル
基本的な同定作業：誰が何をしているのか？
入口と出口：出来事の流れを地図化する
相互作用のダイナミクス：核心
ダイナミクスのダイナミクス：静かに攻撃的な即興
移り変わり：音楽の変化を観察する
構造：精肉店
個人の語彙：慣例に非ず
【発展編】
聴きながら見る
ライヴそれとも音盤？
情熱点火：即興音楽手始めの20枚
１回かぎり〈対〉継続中
謎のレベル
曖昧で未解決：トニーは死んでいるのか？
３の法則
極端な仮説に挟まれ踊る
ポリ・フリー
情熱点火�髻Д櫂蝓Ε侫蝓爾慮電�20枚
注意散漫と居眠り
思考とチューインガム（を同時に）
あなたと夜と音楽と：聴衆の参加
追加の読みもの：７冊の名著（＋DVD1枚）
リトル・ルージュ、頬紅のチーク
即興音楽の道徳的優位性
ライフリスト：主な即興演奏家チェックリスト
【附録】
飽き足らない即興音楽の探索者たちのために（細田成嗣）
訳者あとがき：聴取の自由
著者：ジョン・コルベット 訳：工藤遥 出版社：カンパニー社 2020.10 2刷 ソフトカバー 166p
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