個人的な体験を思い出すこともありましたが、これは当事者のみならず社会にとっても大切な問題だと思い読みました(仕入れました)。
相手が「部落出身者だから」という理由で生じた「結婚差別問題」は実際どのようなやりとりがなされ、どのようなプロセスを経て容認に向かったり、あるいは破談に終わるのかという結婚差別の実態を、膨大な聞き取りデータの分析を元に明らかにする。聞き取りの具体的な生の声を読むことで当事者でなくともこうした社会がある、こうした人々がいる、ということがリアルに響いてきます。
まずは「部落問題とは何か」から。
第1章 部落問題とは何か
第2章 結婚差別はどのように分析されてきたか
第3章 結婚差別のプロセス
第4章 うちあけ
第5章 親の反対
第6章 カップルによる親の説得
第7章 親による条件付与
第8章 結婚差別問題では何が争われているのか
第9章 結婚後差別
第10章 支援
著者・表紙刺繍:齋藤直子 出版社:勁草書房2019 4刷 ハードカバー228p
新刊書籍