凄ましい本だった。
教師をやめ、牧師を目指す途上で挫折、西成のホームレスに出会いこの人たちを助けたいと一人教会を立ち上げたかたやぶりな女性を新聞記者が追う。
アルコール中毒、暴力、性同一性障害、取り返しのつかない罪を犯した人、それぞれの人生で負った傷を独り抱えて生きる人々をうちんとこ来えへんかと声をかけて行く。
聖職者のイメージとは程遠い、大声を上げながら路上を練り歩くその姿に「姐さん」と皆が慕う。
読売新聞で連載され大反響を呼んだドキュメント。
著:上村真也 出版社:筑摩書房 2020 ソフトカバー 196p
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