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書物を愛する人々へも、これから「読書」を始めようと考えている人々にも気軽に読んでいただけるような小品仕立ての、けれど装丁も拘った「灯光舎 本のともしび」シリーズの第二弾。

日常生活を正面から捉え、自身を見つめる私小説の王道を行く田畑修一郎(1903〜1943)。
小説では食えず、妻の仕事を不器用に手伝い、友の死に直面する「木椅子の上で」、東京の生活から逃れ三宅島へ辿り着き現地の人々との交流と自身の苦悩を描いた「石ころ路」、そして掌編「あの路この路」を収録。太宰治や尾崎一雄が好きな方にはきっと刺さると思います。

田畑 修一郎(たばた しゅういちろう)1903〜1943
島根県出身。本名は田畑修蔵(たばた・しゅうぞう)。大正一五年に早稲田大学文学部に入学し、火野葦平や寺崎浩らと同人誌『街』を創刊。昭和一三年に砂子屋書房より発刊した『鳥羽家の子供』は芥川賞候補になる。
モダニズムやプロレタリア文学などにみる文壇の流れや時代思潮に動ずることなく、主に日常生活の光景と自己を静かに見つめた私小説的作品を創作。
三宅島を題材にした『岩礁』、郷里島根県を描いた『出雲・石見』、長編小説『医師高間房一氏』など多くの作品を残した。昭和一八年の夏、民話蒐集に出向いた岩手盛岡の地で急逝する。享年四〇歳。田畑の葬儀は、火野葦平が葬儀委員長を務め、伊藤整、尾崎一雄、小田嶽夫など多くの作家が彼の死を悼んだ。

山本 善行【監修】
大阪府生まれ。関西大学文学部卒。書物エッセイスト。
2009年、京都銀閣寺近くに「古書善行堂」オープン。
著書に『関西赤貧古本道』(新潮社)、『古本のことしか頭になかった』(大散歩通信社)、『定本古本泣き笑い日記』(みずのわ出版)、編者として上林曉の『星を撒いた街』、『故郷の本箱』、『埴原一亟古本小説集』(以上、夏葉社)、黒島伝治『瀬戸内海のスケッチ』(サウダージ・ブックス)など。


著者:田端修一郎 装幀:野田和浩 出版社:灯光舎 2021.7 初版 ハードカバー 104p
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1,870円(税込)

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