我々人間は、社会や歴史の受動者でしかありえない。しかし受動者であるはずの人間の活動によってしか、社会や歴史は刻まれていくことが出来ない。
(運動)
岐阜県郡上市の最奥にある集落石徹白(いとしろ)にて「あわ居」という施設を営みながら家族と暮らす岩瀬崇のことば。
日々の生活から生まれるエッセイや詩に加えて思想を語り評論も記す。
書道家でもある著者は哲学や美術についての記述も多い。
レヴィ=ストロース、松本竣介、オキーフ、ルイス・バラガン、牛腸茂雄、坂本繁二郎、西田幾多郎、、
多様な人々が登場する。
詩は風景と心象のスケッチから成る。
足元を見つめ、先人に学び、社会への「態度」を探っていく。
人生はいつも「途上」だから、この本が何かヒントになれば幸いです。
著者・発行:岩瀬崇 装幀:瀬川晃 2021.7 初版 ソフトカバー 233p
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