芸術と教育というテーマは、近年なおざりにされてはいないだろうか?
芸術は教育がなければ楽しめない。
そして教育は芸術がなければ
豊かなものにはならない。
──國分功一郎(哲学者)
美術評論家ハーバード・リードによる美術教育の古典的名著。
1956年の第三版を底本にした本書の翻訳版は11年ぶりの復刊となる。
教育の目的、芸術の定義、知覚と想像力など教育と芸術の持つ意義について解説し、教師や環境といった教育を取り囲むものについても詳しく指南する。とりわけ「子どもの芸術」に多くのページが割かれていることにこの本の本懐がある。「自由」「遊び」がいかに芸術にとって重要か、どう発展してくのか。
教育に携わる方も子を持つ親も、そして芸術家の皆さんにも是非お薦めしたい一冊。
著者:ハーバード・リード 訳:宮脇理、岩崎清、直江俊雄 出版社:フィルムアート社 2021 3刷(2001初版) ソフトカバー 424P
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