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そこにすべてがあった——バッファロー・クリーク洪水と集合的トラウマの社会学

1972年2月26日、大雨で鉱山ゴミのダムが決壊し、アメリカ・ウエストヴァージニア州の炭鉱町バッファロー・クリークは、黒い水にのみこまれた。死者125人、住民の8割が家を失った未曾有の人災は、コミュニティの崩壊をもたらし、生存者たちの心に深いトラウマを残しました。
本書は、被災者への膨大なインタビューと綿密なフィールドワークで、被災地における「集合的トラウマ」の輪郭を描き出した古典として、約50年もの間、読み継がれています。
今回翻訳を担当したのは大阪大学出身で同期の若手災害研究者の三人です。

被災した人々の心に何が起こるのか、そして被災した地域に目を向ければその地域では何が起こっていたのか。
東日本大震災、年々増える台風の被害、そして最近では熱海の土石流の災害、日本に暮らす我々にとって学ぶべき点が本当に多い一冊。
翻訳者の一人である宮前良平さんの言葉に深く頷きます。現代社会においてもこのような姿勢が大切なのではないでしょうか。
「経験していない私たちには、あの日の恐怖を真に理解することはできない。しかし少なくとも、なぜ災害があのような苦しみを引き起こすのか、生き延びた人の心になぜあれほどまで深い傷を負わせるのか、察することはできる」

著者:カイ・T・エリクソン 訳:宮前良平・大門大朗・高原耕平 装幀:
川名潤 装画:竹田嘉文 出版社:夕書房 2021.8 ハードカバー
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