トールキンは毎年クリスマスになるとサンタクロースになって、子どもたちに手紙を送っていた。
自分のことや住んでいる場所など身の回りのことに始まり、やがて年月を重ねると物語を届けるようになる。
独特の文字と寓話的な絵を描いて子どもたちを喜ばせた。
原書ではページに封筒を貼り付け、実際に手紙を封入する仕様で、本好きには今も親しまれている。
この瀬田貞二訳の日本語版もトールキンの世界を丁寧に掬い上げた秀作だ。
著者:J.R.R. トールキン 訳:せたていじ 出版社:評論社 1976 初版 ハードカバー
C(カバー一部破れ)