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ジェノサイド(大量殺戮)のおそろしさは、一時に大量の人間が殺戮されることにあるのではない。そのなかに、ひとりひとりの死がないということが、私にはおそろしいのだ。人間が被害においてついに自立できず、ただ集団であるにすぎないときは、その死においても自立することなく、集団のままであるだろう。死においてただ数であるとき、それは絶望そのものである。人は死において、ひとりひとりその名を呼ばれなければならないものなのだ。
(確認されない死のなかで-強制収容所における一人の死)

シベリア抑留を経験した戦後を代表する詩人石原吉郎のエッセイ集。
抑留体験や思想、詩について、手紙やメモ書きなど全てが記され、語られている極めて重要な記録。原書は1972年に筑摩書房から発売された。本書は2012年のみすず書房版。
解説は岡真理。

著者:石原吉郎 出版社:みすず書房 2021 3刷 ソフトカバー 304p
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3,300円(税込)

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