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アルフレッド・ウォリス 海を描きつづけた船乗り画家

人はなぜ絵を描くのか

イギリスのつま先、コーンウォールにある港町セント・アイヴス。
この港町で船乗りとして生計を立て、妻を看取った後、70歳にして絵筆を握った画家アルフレッド・ウォリス(1855-1942)。
漁船に帆船、海に魚に灯台に港町。
晩年に見出されたこの素朴な絵は没後も評価は高まっている。
「船乗り」と「芸術家」を結びつける日本初の評伝。
カラー挿絵も多数掲載。

「アルフレッド・ウォリス(1855-1942)はイギリスのデヴォンで生まれ、9歳から船に乗り、コーンウォールの港町ペンザンスで21歳年上の未亡人と結婚、船乗りとして生計を立てるが、やがてセント・アイヴスに移り船具商を営んだ。妻の死後、70歳のウォリスは独学で絵を描きはじめる。孤独を癒すため、厚紙やボードに船舶用ペンキで描いたウォリスの絵は誰にも知られることはなかったが、1928年、セント・アイヴスを訪れた画家のベン・ニコルソンらによって見出だされた。荒海をゆく船、灯台、港など記憶のなかにある光景を描いたウォリスの素朴な絵は、アカデミックな美術教育を受けた画家たちが到底表出しえない真率さに満ち、素朴派の画家として評価が高まった。
日本では2007年に「だれも知らなかったアルフレッド・ウォリス」展(東京都庭園美術館)が開催され、ウォリスの存在が知られるようになった。本書は同展を企画した美術史家の著者が書き下ろした、日本で初めての評伝である。学芸員時代からイギリス美術を研究し、アーティスト・コロニーとして名高いセント・アイヴスを幾度となく訪れ、ウォリスとの対話を続けた著者による渾身の作家論。」(版元より)


著者:塩田純一 出版社:みすず書房 2021.9 ハードカバー 264p
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