「今日、人間がもっているいちばんの危険は、人間が偉いのだと思いすぎていることかもしれません。伝承によって、文字によって、そうして本によって、わたしたちに手渡されてきた、ここにあるものの向こう側にある、もう一つの文化というものの大事さ、人が死んだあとにのこってゆくもう一つのもの、「ずっとある」ものに対する想像力が、今はなんだかひどく削がれているように思います。」(本はもう一人の友人)
自分ために、次世代のために、長田弘の読書論。
読書とは、本とは、言葉とは。
読書と人間を楽しむための至高のエッセイ集。
1 本はもう一人の友人
2 読書のための椅子
3 言葉を結ぶもの
4 子どもの本のちから
5 共通の大切な記憶
6 今、求められること
7 読書する生き物
8 失いたくない言葉
解説:池澤春菜
著者:長田弘 出版社:筑摩書房 2021 文庫 223p
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