歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する、短歌の個人販売プロジェクトが遂に一冊の本に。
これまで作歌した700首の中から「100題100首」を収めています。
歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集です。
ユーモアのあるお題から悩み相談のようなお題まで、天才家人が歌にしてあなたにお届けします。
(お題)長い間、片想いしていた相手がいます。もう前に進もうと決めました。背中を押してくれる短歌をください。
(短歌)ふりむけば君しかいない夜のバスだから私はここで降りるね
(お題)私は梅雨の時期に生まれました。雨が好きで、雨の短歌を詠んでいただきたいです。
(短歌)部屋にいる以外をしない雨の日の炎のようなあなたの寝癖
(お題)最近ずっともやもやとした悩みを抱えています。励みとなる短歌をください。
(短歌)いつからか頭のなかで飼っている悩みがついにお手を覚えた
(お題)まっすぐ生きたい。それだけを願っているのに、中々そうできません。まっすぐに生きられる短歌をお願いします。
(短歌)「まっすぐ」の文字のどれもが持っているカーブが日々にあったっていい
著者:木下龍也 装丁:名久井直子 出版社:ナナロク社 2021.11 初版 ハードカバー 224p
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