「SMOKE」は初めて出会った自分の心の底から好きだと言える映画だったかも知れない。
まだ「ムーン・パレス」も読む前だった。
「SMOKE」の原作として知られるこの短編が柴田元幸翻訳、タダジュンの絵で一冊の小さな本になった。
何て素敵なことだろう。
毎日同じ時刻、同じ場所で写真を撮り続ける葉巻屋の男と偶然が重なって男が訪れた盲目の老女の話。
特別感動するわけではないが雪のように緩やかに心に積もる話。
贈り物にもどうぞ。
著者:ポール・オースター 翻訳:柴田元幸 絵:タダジュン 出版社:スイッチ・パブリッシング 2022 2刷 ハードカバー 140 x 225 mm 64p
新刊書籍