”人は常に地上における一点である。”
リトルプレス「murren ミューレン」発行人である若菜晃子さんの随筆集。
随筆集としては三作目、本書「旅の途上」は「旅の断片」に続く旅の三部作の第二集になります。
インド、クレタ、カナダ、モロッコ、アタカマ砂漠、ケニア、ネパール、ニューカレドニア、
海外で見て聞いて全身で感じた人々の生活と四方八方に広がる自然。
人は歩いて歩いてはその場を歩き去っていく。そしてその途上で出会う人々との触れ合いがまた人を先へ歩かせる。
それを豊かな人生、と呼ぶのかも知れない。若菜さんの文章は豊穣そのもので、読者はいつもその実りを齧ってはページを捲り続けることになる。
著者:若菜晃子 出版社:アノニマスタジオ 2021 ハードカバー 317P
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