”初夏の二〇二一年、永遠に続きそうな緊急事態宣言、相変わらずの政治への苛立ち、まさかのオリンピック開催、ワクワクチンチン・・・かたや私生活では、カウンセリング、ゲシュタルトセラピー、鍼灸院と「ケア」に明け暮れ・・・改めて考える、日記を書くこととは何か・・・私の日常は、きっとあなたの日常にも繋がっている。”
一子さんの日記でこれまでになく一線を飛び越えた様に感じた。
それが「目が覚めて」なのかは分からないけれど。
家族、パートナー、身近な人たち、、一貫して自身に問うことを続けてきた「一緒に生きるとはどういうことだろう」という逡巡。この二ヶ月ほどの日々にも度々立ち止まっては考えている。答えは分からないけれど何か生きることの手応えのようなものを感じているのかも知れない。夫を看取った後の日々が新しいレイヤーに変わろうとしている。僕はそんな風に感じました。
著者・発行:植本一子 2021 デザイン:北原可菜 題字・イラスト:堀道広 118p 128 × 182
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