"テヘランでヴェールの着用を拒否し、大学を追われた著者が行った秘密の読書会。壮絶な彼女たちの人生とそれを支える文学を描く、奇跡の体験。"
1979年のイスラム革命後のイラン。超保守的なイスラム指導者の圧政と女性への迫害。
大学で教鞭を取っていた著者はアメリカへ移住する前に七人の女性の学生を選び禁じられていた西洋文学の読書会を始める。ナボコフ、フィッツジェラルド、ヘンリー・ジェイムズ、ジェーン・オースティン、、。フィクションは事実ではなく真実を明らかにする。想像することが現実になる。自由のないテヘランの暮らしを描き、文学の素晴らしさを謳った回想録。待望の文庫化です。
解説は西加奈子。
カバー装画、網中いづる
著者:アーザル・ナフィーシー 訳:市川恵里 出版社:河出書房新社 2021 585p
新刊書籍