ぼくは風とか空気とか気配を大事にしています。つまり、目には見えないけれど、本当はあるもの、です。
新聞やテレビが伝えることは目に見えるものですが、そういうことはたいていどうでもよくて。活字や画面の向こうにある、目に見えないものにたどり着きたいと思ってきました。(「はじめに」より)
「風をあつめて」「木綿のハンカチーフ」「ルビーの指環」「赤いスイートピー」「硝子の少年」……
稀代の作詞家が教える“ポケットいっぱいの"日本語の秘密。
自然の前に人は謙虚であらねばならないと思うけれど、松本隆は言葉の前に謙虚だ。
美しい日本語を形やバランス、リズムを損なわずにいかに聞き手に届けるか。
「丁寧」ってこういうことでしょう?と思う。
松本隆の語りを延江浩が記す。
レッスン1 記憶は宝箱 創作の源
レッスン2 視点と距離 どこから切り取るか
レッスン3 光と陰 美しさを際立たせる
レッスン4 あなたが好きって伝えたい
レッスン5 リズムとバランスと美意識
アフターレッスン 松本隆のポリシー
装画:福田利之
ブックデザイン:名久井直子
著者:延江浩 出版社:マガジンハウス 2021.11 初版 ソフトカバー 168p
新刊書籍