19世紀末、文学の道を志しながらも、パリでさえない日々を送っていたJ.M.シング。友人にすすめられ、アイルランド辺境のアラン諸島に渡ったシング青年はおじいたちから島に残る伝承を聞き、酒場や民家の炉端で島人とのつきあいを深め、またあるときは荒海に乗り出した島カヌー(カラッハ)で漕ぎ手たちと生死をともにする。
アイルランドさいはての生活と文化を描く紀行文学の傑作。
みすず書房の大人の本棚シリーズ
絶版
著者:J.M.シング 訳:栩木伸明 出版社:みすず書房 2008 3刷 ソフトカバー 275p
C(カバーヤケ/帯)