アウシュヴィッツ強制収容所から生還した作家が「生き残ること」をめぐって書きつづけたもの。
プリーモ・レーヴィが生前残していた一冊の詩集「予期せぬ時に」や本人訳の詩などを集めた全詩集。
”『これが人間か(アウシュヴィッツは終わらない)』『休戦』を書いたプリーモ・レーヴィは、生前一冊の詩集を遺した。そこには強制収容所から生還した作家の40年に及ぶ感情や思想が、生々しく凝縮されたかたちで結晶している。アイヒマンに語りかけ、広島の少女のことを想い、生き残ったことの罪悪感を抱えながら、世界に溢れる苦しみに心寄せうたう。レーヴィ生誕100年に贈る、存在を揺さぶる94篇。20世紀文学の極地。”
著者:プリーモ・レヴィ 訳:竹山博英 出版社:岩波書店 2019 初版 ハードカバー 191p
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