獣を殺す/料理する/食べる。
そこに生まれる問いの、なんと強靭にして、しなやかであることよ。
いのちをめぐる思索の書。
母として、写真家をして、冒険者として。
死、出産、肉と皮革を、穢れから解き放つために。
(赤坂憲雄)
狩猟に同行し、暴力を目の当たりにし、写真に記録する写真家。
同時に家では母親であり、暴力で狩った獣を台所で捌く母親である自分。
”生き物”は”食べ物”と肌で感じ、あらゆる感情が人間の内部で蠢いた日々を記述した。
「食べ物について考えることは、自分の命について考えること」(俵万智)
【目次】
はじめに
序章 獣の解体と共食
第1章 おじさんと罠猟
第2章 野生肉を料理する
第3章 謎のケモノ使い
第4章 皮と革をめぐる旅
おわりに
著者:繁延あづさ 出版社:亜紀書房 2021 2刷 ソフトカバー 238
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