「エッガーというこの男には自分の境遇を他人と比べるという考えがまったくない。いわば生まれついての達観の域に達している。身体にちょっとした障碍があるし、理想の結婚生活は長く続かなかったし、異国に送られて苦労した。彼はそれらを全て受け入れる。アルプスの自然は彼の生きかたを肯定する。」(池澤夏樹)
オーストリアの作家ローベルト・ゼーターラーが描くアルプスの山とともに20世紀を生きたある男の一生。
ブッカー国際賞最終候補作。80万部を超えるベストセラーとなった。
著者:エトガル・ケレット 訳:浅井晶子 出版社:新潮社 2019 初版 / 19 x 12.6cm 190p
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